ノブユキ番外編

かつては1週間の個人的収穫を振り返るブログでした。現在は不定期で更新中。

No.085 最高です

2023年3月11日~17日号

 

今週の収穫ピックアップ

3/12(日) 日本テレビ「ブラッシュアップライフ」最終回

安藤サクラさん演じる主人公・麻美が不慮の事故で他界し、来世も人間に生まれ変わるために人生をやり直すタイムリープ系コメディドラマが完結しました。脚本のバカリズムさんが描くストーリーはとにかく緻密で面白く天才的。当時のヒット曲やヒット商品が出てくる"エモい"シーン、作中で4回も変わった麻美の職業の知識の細かさ、そしてもう1人のタイムリーパーが現れたことによる怒涛の伏線回収は見事でした。最終回オンエア後のTwitterでトレンド入りした言葉同様に"最高のドラマ"です。

作中の台北空港が茨城空港でびっくり。しかも茨城-台湾便あります。

 

有名人からの反響も大きく、13日月曜深夜の「フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)では、直近に祖父を亡くしたフワちゃんがこのドラマを見て「バカリズム安藤サクラがあの白い空間におじいちゃんが次の人生の手続きをしてんの聖地巡礼じゃん?」と想像して悲しみを少し和らげたと語っていたのが印象的でした。

 

3/13(月) 関西テレビ「罠の戦争」

議員辞職を表明した鴨井(片平なぎさ)の会見により、鴨井の息子が鷲津(草彅剛)の長男を突き落としたの事件の揉み消しを指示した鶴巻(岸部一徳)が矢面に立たされる第9話。鷲津が誘導させた記者たちに囲まれて質問攻めに遭った鶴巻が怒号を浴びせた瞬間に倒れ、病気療養により幹事長を辞任。そのニュースを自宅リビングのテレビで見る鷲津の表情は、何処か狂気に満ちていました…

その後長男は退院し、鷲津は総理補佐官に任命。ここから順風満帆な政治活動を送ると思われましたが、懇意にしていた週刊誌記者の熊谷(宮澤エマ)のネタを潰そうとしたり、選挙違反疑惑を秘書の貝沼(坂口涼太郎)のせいにしたり、すっかり人が変わってしまいました。反権力が権力の側に回ると闇堕ちしてしまう恐怖を感じる怒涛の終盤。残り2話、どう展開するのでしょうか…?

 

3/14(火) 日本テレビ踊る!さんま御殿!!

12日日曜から始まったNHKと日テレの開局70周年を記念したコラボウィークにちなみ、日テレとNHKの現役アナウンサーたちがトークの戦場で相まみえました。藤井貴彦さん、水卜麻美さん、辻岡義堂さんといった日テレメンバーのバラエティでの場馴れ感がすごく、高瀬耕造さん、鈴木奈穂子さん、糸井羊司さんといったNHKメンバーはテレビでエピソードトークしていること自体が新鮮で面白かったです。当御殿の主人・明石家さんまさんに対してボケをかます高瀬さんがなんだかカッコよく思えました。

コラボウィークでは他にもNHKのど自慢×行列のできる相談所、笑点×チコちゃんに叱られる鉄腕DASH×ダーウィンが来た!といった番組コラボ、 東京・渋谷のNHK放送センターでの有吉の壁、日テレ社員に密着したサラメシなどを放送。最終日の19日には両局での特番も予定されています。WBC開催期間と被ってるのが惜しい…!

 

3/15(水) テレビ朝日「相棒 season21」最終回

杉下右京(水谷豊)の初代相棒・亀山薫(寺脇康文)の帰還で相棒ファンだった自分も出戻りを果たすことができた刑事ドラマの21期目が完結しました。3代目相棒の甲斐享(成宮寛貴)の逮捕から7年も見ていなかったのでトリオ・ザ・捜一のメンバーや鑑識官などの変化や主要キャストの老化が気になったものの、シナリオ自体は変わらぬ面白さで、右京さんと薫ちゃんのコンビネーションは14年のブランクを感じさせませんでした。初代相棒のカムバックはシリーズの終わりの始まりを予感させる部分もあります。せめてあと2シーズンは楽しみたいです。

 

3/17(金) フジテレビ「山村美紗サスペンス 赤い霊柩車39FINAL ~弔の京人形~」

1992年の第1作から足かけ30年にわたり制作された2時間ドラマがついにファイナル。私の母がこのドラマのファンで、自分も小さい頃から母と一緒に見てきたシリーズなので思い入れがあります。片平なぎささん、神田正輝さん、山村紅葉さんといった主要キャストはみなさんお年を召され、御年83歳の若林豪さんは体も声も痩せ細っていました。そんな中、最年長となる御年91歳の大村崑さんは夫婦でライザップに通っているだけあって老いを感じさせず、寸劇パートでもコミカルな演技を見せていて凄かったです。長年婚約者の関係だった明子と春彦の関係の変化にも注目。誰一人欠けることなくフィナーレを迎えることができて本当に良かったと思います。

 

特集

コロナ禍を経て6年ぶりの開催となった2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。栗山英樹監督率いる日本代表"侍ジャパン"は1次ラウンド初戦の中国戦、2戦目の韓国戦で連勝。11日土曜のチェコ戦、12日日曜のオーストラリア戦でも大量得点を挙げ4戦全勝し、準々決勝進出を決めました。11日の試合では東日本大震災の日に父と祖父母を失った佐々木朗希選手を先発投手に起用する栗山監督の心意気、12日の試合では大谷翔平選手が初打席で3ランホームランを打ち、自身がCMキャラクターを務めるSalesforceの看板にボールを当てるミラクルも起こす"SHO-TIME"に痺れました。

そして16日木曜の準々決勝ではイタリアと対戦。MAX164km/hの球を投げる大谷選手が投手でも力を見せましたが2失点で降板。しかし、前後で岡本和真選手が3ランホームランなどで5得点を挙げ、さらに吉田正尚選手のホームラン、村上宗隆選手の2打席連続ヒットなどの活躍もあって9-2で勝利し準決勝進出を決めました。岡本選手が終始「最高です」で答えるヒーローインタビューも最高でした。野球の本場アメリカで行われる準決勝と決勝でも最強チームであってほしいです。

TBSとテレビ朝日が2戦ずつ中継した1次ラウンドの世帯平均視聴率はすべて40%以上を叩き出し、テレ朝が中継した準々決勝は48.0%という驚異的数字でした。テレ朝の野球中継を引き継いだ「サタデーステーション」は38.2%、「サンデーステーション」は34.0%、そして「報道ステーション」は43.6%の圧倒的高視聴率でした。ただし、サタステ・サンステ・報ステを録画予約しなかった視聴者は試合の途中までしか録れてないため顰蹙を買っていました。テレ朝のスポーツ中継を録画する際は直後の報道番組も予約しましょう。

 

編集後記

16日木曜、ニッポン放送が2023年度の「オールナイトニッポン」のパーソナリティ陣を発表しました。新担当として月曜1部のAdoさん、火曜ANN0のあのちゃん、週替わりの金曜ANNGのあいみょんさんが仲間入り。3人ともANNの単発特番でラジオスターの片鱗を見せていたので期待しています。56年目もフレッシュな夜をリードする枠でありますように…

 

では、今週はこんなところです。

No.084 豪華絢爛

2023年3月4日~10日号

 

今週の収穫ピックアップ

3/5(日) セブン-イレブン 魯珈監修 ろかプレート

以前、テレビ朝日の「有吉クイズ」で有吉弘行さんが黙々と食べていて気になっていた東京・大久保の「魯珈」のカレーをコンビニ弁当という形で味わうことができました。スパイシーなカレーもあればフルーティーなカレーも、さらに甘辛い豚の角煮の味わえて楽しい一皿でした。いつか魯珈へ実際に来店してカレーを味わいたいです。

 

3/5(日) 日本テレビ「ブラッシュアップライフ」

親友たちを飛行機事故から救うため、麻美(安藤サクラ)にとって最後の人生やり直しとなる5周目がスタート。人生6周目の"まりりん"こと真里(水川あさみ)に小学生の頃からたたき込まれて2人とも航空会社のパイロットに。なっち(夏帆)とみーぽん(木南晴夏)が乗り合わせる便の機長となって航路を変えるためにスケジューラーの堀口(江口のりこ)に掛け合うも、先輩機長の中村(神保悟志)の担当をどうしても動かせないそう。その理由もパイロットならではの事情で、麻美の人生がやり直される度にあらゆる職業の知識や道具を取り入れる脚本のバカリズムさんをはじめとしたドラマスタッフのみなさんに頭が下がります。

麻美と真里がパイロット姿で空港を歩く様子を見つめる謎の男を演じる浅野忠信さんが予告も無しに登場。役どころがとても気になります。

 

3/6(月) 関西テレビ「罠の戦争」

鷲津(草彅剛)の長男・泰生(白鳥晴都)が歩道橋から突き落とされて以来に意識を取り戻した第8話。犯人である鴨井(片平なぎさ)の息子・文哉(味方良介)は母親と鶴巻(岸部一徳)が警察やマスコミに圧力をかけて守られているなか、文哉は自らの足で泰生の病室に行って謝罪。さらに鴨井が泰生の母・可南子(井川遥)がと病院で面会しているときに文哉が顔を出します。泰生を突き落とした動機、そして初の女性総理を目指す鴨井が保身に走りすぎて今まで気付けなかった息子の愛にようやく気付く展開は切なくもあり、罪を憎んで人を憎まずの言葉が思い浮かぶストーリーでした。もちろん罪は罪です。

 

3/8(水) テレビ朝日「相棒 season21」最終回スペシャル・前篇

亀山薫(寺脇康文)と妻の美和子(鈴木砂羽)が帰国した際、杉下右京(水谷豊)と一緒に"官房長"こと小野田公顕(岸部一徳)の墓参りをするも後に遺骨が盗難に遭っていたことが発覚。右京は墓参りの時点で既に盗まれていたことを知っていたため薫と険悪なムードに。そんな中、官房長を含む連続遺骨盗難事件の捜査を特命係に協力してもらうため、警察庁から2代目相棒の神戸尊(及川光博)がやってきます。初代と2代目の相棒の初共演は激アツです。さらに米沢守(六角精児)や"ラムネ"こと大河内春樹(神保悟志)といった往年のキャストも登場。豪華共演の数々に反応しすぎてストーリーが入ってこないときがありましたが、来週の後篇が楽しみです。

 

3/9(木) TBS「ラヴィット!」

この日は3月9日。オープニングはレミオロメンの名曲「3月9日」に歌詞にちなんで"あなたを強くしてくれたもの"がテーマでした。冒頭で田村真子アナウンサーが「3月9日」を一節を歌ったところで川島明さんがきっかけを作り、作詞・作曲・ボーカルの藤巻亮太さんがサプライズ登場。本人による3月9日当日のフルサイズ歌唱は出勤前に元気をもらいました。なお、直前の「THE TIME,」のリクエストピアノ演奏も「3月9日」でした。

 

特集

TBSラジオで日曜午後に4時間生放送されている「爆笑問題の日曜サンデー」はいつもオープニングと15時台の都々逸投稿コーナーを聴いていますが、時々聴くことがある他のコーナーも面白かったので特集コーナーで振り返りたいと思います。

14時台のゲストコーナー「ここは赤坂応接間」に、ニッポン放送ナインティナインのオールナイトニッポン」の放送作家で知られる小西マサテルさんが登場。作家に転身する前はお笑い芸人として漫才コンビ「チャチャ」を結成しており、年齢が近い爆笑問題と当時の思い出や他の同期芸人の話で盛り上がっていました。さらに、昨年このミステリーがすごい大賞に選ばれた小説「名探偵のままでいて」の元となる小西さんのお父様の認知症は薬で症状が緩和されたらしく、"認知症"と一括りにされることへの違和感も語っていました。リスナーに募集したゲストの名前から始まる質問では「催眠術にかかったことはありますか?」に対し「良い映画や本を見たときが最高の催眠術」と答えていてかっこよかったです。

16時台の「サンデー マナブくん」は週刊ザテレビジョンの休刊にちなみ、テレビ情報誌の現状と未来について学びました。TVガイド統括編集長の上田英典さんによれば、かつてはお正月特大号で100万部を売り上げていたそうですが、テレビ本体でテレビ番組表(いわゆるEPG)が見られるようになっただけでなく原材料価格の高騰もテレビ誌に打撃を与えいるそう。テレビ局にテレビ誌の記者が常駐していることも初耳でした。テレビブロスTBSラジオプレスの編集を手掛けているおぐらりゅうじさんが雑誌自体のファンやテレビの専門誌ならではの批評性や見方が必要だと語っていたのが印象的でした。

他にも13時台にはラジオ版のサンデー・ジャポン、15時台には週替わりの芸人さんとのランキングや競馬コーナーなどがあり、来月で放送15周年を迎える日曜サンデーがこれからもリスナーの知的好奇心を刺激する番組として続いてほしいです。

 

編集後記

9日木曜、ついにワールドベースボールクラシック(WBC)が開幕しました。栗山英樹監督率いる日本代表"侍ジャパン"は、強化試合の時点で異次元のホームランを打つ大谷翔平選手、攻守ともに絶好調なラーズ・ヌートバー選手、さらにマッチョマンの吉田正尚選手などの活躍で2戦連続の勝利。2夜連続でTBSの中継時間が5時間を超える激闘に目が離せません。これまでにない最強メンバーでぜひとも頂点を目指していただきたいです。

 

では、今週はこんなところです。

No.083 友情

2023年2月25日~3月3日号

 

今週の収穫ピックアップ

2/25(土) テレビ東京出川哲朗の充電させてもらえませんか?

2017年4月のレギュラー化から6年(パイロット版を含めると9年)、出川哲朗さんが充電バイクでついに全47都道府県を走破したことを記念して名場面集を放送。各地の初上陸回を中心にずんの飯尾和樹さん、ロッチの中岡創一さんといった定番ゲストや明石家さんまさん、中居正広さん、唐沢寿明さんといった豪華なゲストと共に旅をした様子を放送。出川さんの人柄が引き出す地元民の温かさ、そしてドローンカメラを活用した日本の原風景がこの番組の魅力だと改めて実感しました。

 

2/26(日) オールナイトニッポンツアーとフォロワーとのエンカウント

この日は東京に行き、有楽町のニッポン放送本社→PRONTOCreepy Nutsコラボメニュー→マルイのオールナイトニッポンミュージアムを巡り、ラジオリスナーとして充実したツアーとなりました。ミュージアムにはマルイ前でエンカウントしたTwitterの相互フォロワー・せかもりさんと行きましたが、それから汐留→台場→新橋→八重洲→丸の内を2人で巡り、帰りのバスの見送りまで一緒でした。1人旅では味わえない楽しさ!またいつかお会いしたいです。

 

2/28(火) TBS「マツコの知らない世界

今回は「ローカルコンビニの世界」。小学生で早くもその魅力に気付いた11歳のゲストが、その地域にしかないコンビニエンスストアの独自性を熱くプレゼンしました。なかでも北海道・茨城・埼玉に出店しているセイコーマートは自分もよく行ってるコンビニなので、店内調理とセルフサービスが売りのHOT CHEFコーナーのフライドチキンをマツコ・デラックスさんが食べているシーンはなんだか嬉しかったです。トーク中にかつて存在したココストアホットスパーに触れていたときはエモさがこみ上げてきました。

 

3/1(水) 千秋庵 山親爺 12枚入り

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水戸京成百貨店で年2回開催されている北海道物産展ではいつも石屋製菓白い恋人を買っているのですが今回は出店されておらず、その代わり札幌市の老舗菓子メーカーの洋風せんべいが初めて売り出されていました。

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北海道限定で流れている「出てきた出てきた山親爺♪」のCMソングは大泉洋さんがよくネタにしてたので知っていましたが、実際に買って食べるのは初。バターとミルクのほんのりとした甘さが素朴な味わいで美味しかったです。3枚入りの個装が二重で1パックずつ乾燥剤を入れている丁寧さにも感心です。

 

特集

安藤サクラさん演じる麻美が人間に生まれ変わるためにタイムリープして人生をやり直す日曜ドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)も大詰め。これまで実在する懐かし商品のエモさと麻美の日テレ社員としての仕事ぶりに反応してきましたが、26日放送の第8話は伏線回収と衝撃的なストーリーで引き込まれ、バカリズムさんの天才脚本家としての姿を覗かせていました。

麻美の人生4周目では親友のなっち(夏帆)とみーぽん(木南晴夏)と疎遠になった代わりに同級生の真里(水川あさみ)と仲良くなりましたが、真里が麻美に突然「人生何周目?」と聞くところから8話が始まります。その完璧な性格から「タイプリープ説」が囁かれていた真里も人生を何度もやり直していることを明かし、麻美もタイムリーパーか確かめるために、当時は存在していなかった「盛れる」や「イオン」(旧ジャスコ)のワードでカマをかけていたそうです。

真里が何度もタイムリープしている理由は、1周目では麻美と同じく親友だったなっちとみーぽんを航空機事故から救うためで、2周目以降はパイロットになってその事故を回避させるために人生をやり直しているとのこと。ここであの2人の人生も関わってくることに自分は麻美と同様に言葉を失いました。しかもその後、真里はなっちとみーぽんと一緒に乗り合わせた航空機が事故に遭って他界…3人の葬儀に一緒に参列した同級生のふくちゃん(染谷将太)とごんちゃん(野呂佳代)とラウンドワンのカラオケルームで思い出を語り合って別れた帰り道、頬を伝うように一筋の涙を流す麻美の姿にグッときます。

悲しみを乗り越え引き続き研究医として人生4周目を過ごしていたある日、麻美が工事現場の前を通りかかったときに落下した資材が直撃して他界。そして死後案内所の受付係(バカリズム)が伝えた来世は念願の人間でした。しかし、転生のドアを開く一歩手前、麻美は踏みとどまって人生のやり直しを決断します。自分の徳よりも親友を救いたい一心で人生の5周目を選んだこと、それを突き動かした4人の友情に胸が熱くなりました。そして麻美の次なる職業はパイロット。残り2話の展開がとても楽しみです。

またしても前野朋哉が死神に…!

編集後記

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1日水曜、KADOKAWAテレビ情報誌「週刊ザテレビジョン」が最終号を迎えました。歴代表紙コレクション、表紙を飾る有名人が持つレモンの秘密、そして多くの有名人のインタビューが掲載され、テレビとエンタメの40年の歴史が凝縮された一冊となっていました。月刊ザテレビジョンやWEBザテレビジョンなどは今後も継続されるので、これからも多くの番組とスターたちの情報を伝え続けてほしいです。

 

では、今週はこんなところです。

放送とフォロワーに出会う旅 第2弾

2023年2月26日、まだまだ冬を感じさせる快晴の空の下で東京を歩きました。もちろん予定は組んでいたものの、旅の途中でTwitterのフォロワーと再会するまさかの展開。これまでにない楽しさだった東京旅行を振り返ります。

 

当初の旅の目的

  1. オールナイトニッポンツアーを敢行する
  2. 久々にフジテレビも行ってみる
  3. ついでにTBSと日テレも見に行く

同月10日からニッポン放送が「オールナイトニッポンミュージアム」を本社近くの有楽町マルイで開催しており、さらにはニッポン放送から程近いPRONTOが同月1日からCreepy Nutsとのコラボメニューを提供しているのも知り、ラジオとANNとCreepyが好きなリスナーとして回りたくなりました。ついでに他のテレビ局も回るプランでしたが、途中でTwitterの相互フォロワーと合流する展開は予想外でした…

 

旅のしおり

7:00 水戸駅~東京駅

今回は高速バスで移動。以前乗車したときと比べてチケットの販売額が400円も値上がりしていました。東京に近づくにつれ音がクリアになっていく南関東のラジオ局を聴きつつ、三郷JCT付近では車窓から富士山が見えました。

東京駅日本橋口

9:20頃、東京駅に到着。1年3か月ぶりの大都会。自分にとって東京の玄関口は日本橋口です。ここから千代田線に乗車するため、地下通路を10分歩いて大手町駅へ。

 

9:50 TBS・AKASAKA BLITZ STUDIO

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赤坂駅直結の放送局へ。10:00開始のラジオ番組「安住紳一郎の日曜天国」を本社の前で受信。本社隣のライブハウス「赤坂BLITZ」は昨年10月に番組収録用の「TBS AKASAKA BLITZ STUDIO」として生まれ変わりました。BLITZの見学スペースでは放送局の廃材を利用したオブジェ、各番組のスチール写真とともにTBSの歴代ロゴ、ドラマ「MIU404」に登場するメロンパン号の展示が。この日は「東大王」の収録が控えていたため、リハーサル中のスタジオの様子を見下ろすことができました。

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10:40 オールナイトニッポンツアー ※ここでまさか展開!

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千代田線を日比谷で降りて有楽町のニッポン放送本社へ聖地巡礼。ここから徒歩1分のPRONTO有楽町電気ビル店に行き、創業35周年アンバサダーで「オールナイトニッポン」月曜1部担当のCreepy Nutsとコラボした「R-指定の茄子とたっぷりお肉のボロネーゼ」と「DJ松永の生姜の効いたスパイスチャイ」を食べました。ボロネーゼは揚げナスのボリューム感、スパイスチャイは生姜の風味で身も心も温まりました。

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席でパスタを待っているときにスマホを見ると、TwitterのTLで東京に来ていることを知った都内在住の相互フォロワー・せかもりさんからDMでエンカウントのお誘いが!あまりにも予想外の展開と嬉しさで、これから自分が行く有楽町マルイの入口での待ち合わせを約束しました。

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食事を済ませ、有楽町マルイでせかもりさんと1年3か月ぶりに会いました。最近ツイートが無くて心配してましたが、本人は至って元気そうで安心しました。互いに近況を報告しながら8階の「オールナイトニッポンミュージアム」へ。放送開始55周年を記念した展示イベントではパーソナリティ年表や各年代のジングル、番組本の数々を堪能しました。「マイク前写真」と呼ばれるスチール写真体験コーナーでは自分とせかもりさんが交代で撮影。1人ではなかなかできないことなので嬉しかったです。

 

12:00 日本テレビ

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引き続きせかもりさんと行動。山手線で新橋を降りて約7年ぶりに汐留の日テレ本社を訪れました。日テレタワーはもはや摩天楼。エスカレーターを上がってマイスタ前の通路で宮崎駿さんデザインの大時計を見たとき、日テレの生番組のお天気コーナーで映るアングルを見つけて「この角度!」と興奮したら変態呼ばわりされました(笑)

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一度はきっと見たことある角度

 

12:30 フジテレビ

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汐留からゆりかもめに乗って台場へ。約8年ぶりに来た球体ビルは迫力があり、ウエストプロムナードから望む自由の女神像東京湾、レインボーブリッジ、東京のビル群が織りなす絶景は圧巻です。本社1階の一般開放スペースで掲げられているドラマ「罠の戦争」(関西テレビ制作)の巨大ポスターを見上げながら、テレビドラマをこよなく愛するせかもりさんが感慨深げでした。

 

13:50 新橋でラーメン

せかもりさんが朝から何も食べてなかったのでアクアシティお台場で飲食店を探すも、どこも行列ができていたので新橋に戻ることに。西口通りで見つけた博多天神新橋2号店で食べたとんこつラーメンはスープがとてもあっさりしていて美味しかったです。提供スピードが牛丼ぐらい早くて2人で驚きました。

 

14:10 東京キャラクターストリート

兎年にぴったり!

山手線で東京駅へ。地下通路を抜けて東京駅一番街NHKと民放キー各局のグッズショップを巡りました。自分が購入したのはTBS「ラヴィット!」のラッピークリアファイルと、せかもりさんがすすめてくれた「石子と羽男」のメモリアルブック。TBSストアでは「THE TIME,」のテーマ曲「おはようユニバース」(MISIA)が流れていましたが、その後は前テーマ曲「銀河鉄道999」(ゴダイゴ)が流れてさらにテンション上がりました。

 

14:50 丸の内でお茶

地上を出て東京駅丸の内駅舎を見た後、周辺のビルでカフェ探し。昨年末オープンしたばかりのTSUTAYAに併設するスターバックスコーヒーでフラペチーノを購入し、東京駅を臨む休憩スペースでテレビの話に花を咲かせました。リアルで番組の話はなかなかできないので、今回の旅で最も楽しいひと時でした。

 

15:40 お土産探し→帰りのバス乗車

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再び東京駅に戻り、家族へのお土産でMON・CRAVEのゴーフレットブーケと東京ひよ子3個入りを購入。旅の最後まで一緒だったせかもりさんと八重洲南口の高速バスのりばで別れ、16:20発のバスで水戸に帰りました。お見送りはありがたい…

 

あとがき

今回の東京旅でもPRONTOへの来店といったような初体験があり、いつ何度でも飽きることのない都市の魅力を感じました。しかしながら、会話しながらの移動や一緒に店を探す時の連帯感は1人旅で味わうことのできない楽しさで、今回の最大の収穫でした。せかもりさんはお酒が強いそうなのでいつか酒を酌み交わしたいです。

 

ついに快晴の空とキー局の写真が揃いました

No.082 個性と特性

2023年2月18日~24日号

 

今週の収穫ピックアップ

2/17(金)~19(日) ニッポン放送オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル」

王道深夜ラジオの連続長時間特番をリアルタイムで聴くためにこの3日間はラジオ漬けでした。後日radikoのタイムフリーで聴いた分を含めると30時間に上ります。豪華な歴代パーソナリティのエピソードトーク、リスナーとの一体感、さらには生歌もあって最高のひとときでした。55時間のなかで実現できなかったパーソナリティはいつか別枠で聴きたいです。

 

2/19(日) フジテレビ「千鳥の鬼レンチャン」

今回の「サビだけカラオケ」はMY FIRST STORYのHiroさんが初参戦したり、徳永ゆうきさんと交流のある演歌歌手の彩青さんが1曲目から動揺したり、河邑ミクさんはかまいたち濱家隆一さんがNHK「Venue101」で生田絵梨花さんと一緒に歌って踊った「ビートDEトーヒ」を弄り倒していて面白かったです。STU48の池田裕楽さんの歌唱力にも注目です。

番組終盤では今年の夏にこの番組をベースとした「FNS27時間テレビ」が放送されることが発表されました。コロナを理由に休止していた27時間の開催は実に4年ぶりで早くもワクワクが止まりません。港浩一社長になってから活気が出てきたフジテレビの復調に注目です。

 

2/21(火) 中京テレビ「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」

前半は東京都新宿区の「IVO ホームズパスタ」が登場。ニンニクがたくさん入ったトマトベースのパスタはその名も「絶望」。具材の黒オリーブの色=お先真っ暗という意味でこのメニュー名ですが、スープ状のソースがあまりにも多くて服にはねやすいことで「絶望」する客が多いそう。カメラをズームして客か着てる服についたシミを片っ端から探す必死さに笑ってしまいました。

後半は大阪府門真市の食堂「母の味 アゲイン」が登場。おばちゃん手作りの煮込みハンバーグや唐揚げの定食がおかずもたくさんついて500円で、値上げ前は390円だったのも驚きです。昨年5月にお孫さんがこの近くの大学に通うために移住して開店した店らしく、孫が大学を卒業するまでは営業を続けるそう。とにかく孫想いな祖母、とにかくおばあちゃん子な孫の相思相愛な関係にほっこりしました。

 

2/23(木・祝) バーガーキング キング・イエティ ザ・ワンパウンダー

この日はジョイフル本田ニューポートひたちなか店のフードコートで昼食。単品で2190円の特大バーガーにはビーフパティが4枚、チーズが6枚入っており、さらにはホワイトチーズソースもかかって背徳感たっぷり。とにかく肉の塊を食らってる感覚で、シャキシャキのオニオンとピクルスの酸味がアクセントになっていて美味しかったです。期間・数量限定メニューです。

 

2/23(木・祝) 読売テレビ秘密のケンミンSHOW 極」

番組中盤の「ヒミツの習慣」は滋賀県の書道事情。学校の書道で子供たちが筆で書いた文字はとにかく太くてダイナミックなものばかりで、なかには墨汁の黒と半紙の白を反転させたような作品も。滋賀では毛筆の特性を活かして自分で考え工夫した字を書くように指導しているそう。子供たちの芸術的な書道の数々を見てとても感心しました。個性を潰しがちな日本の学校教育に一石を投じる特集です。

 

特集

22日水曜、毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部」が来月をもって終了することをテレビ朝日が発表しました。1982年10月のスタート以来、ニッチでマニアックなサブカルチャーを追及してきた深夜番組が40年半の歴史に幕を閉じます。

私が最初に見た回は小学校6年生の時で、動物の交尾の映像をどれか1つ選んで鑑賞する企画でした。それから番組が放つ独特の個性と「空耳アワー」の面白さが癖になって毎週VHSで録画するようになりました。高校生になった頃から毎週リアルタイムで見るようになりましたが、コロナ禍になって空耳ネタの再現VTRが撮れなくなって不定期になったり、番組の演出がだいぶ変わってしまったことで離れてしまいました。それでもサブタイトルの"FOR THE SOPHISICATED PEOPLE"(=洗練された人々のために)の精神でスタンスを変えることなく続いた番組の終焉はやはり心に来るものがあり、昨年喜寿を迎えたタモリさんの終活も感じられて寂しい限りです。

Twitterでは終了を惜しむ声、過去に番組に出演した著名人・マニア・空耳のハガキ職人たちの思い出と感謝をつづったツイートがたくさん。RHYMESTER宇多丸さんは、番組終了の知らせを聞いた直後に「アフター6ジャンクション」(TBSラジオ)のオープニングで初出演したときの喜びや番組の偉大さ、そしてこの番組がタモリ倶楽部の精神を受け継ぐ決意などを20分にわたり熱弁していました。多くの人々に愛されていた証拠です。

終了発表後初となる24日深夜の放送は、タモリさんをはじめとする鉄道マニアの有名人が会員のタモリ電車クラブが3年ぶりのロケでドクターイエローに初めて乗車する企画でした。JR東海が東京駅から大井車両基地への移動で回送用の新幹線を用意するほどの全面協力ぶりに感動すら覚えます。番組も残りわずか。最終回までしっかり見届けたいと思います。

 

編集後記

昨年末のゴールデン特番がギャラクシー賞に輝いたTBS平日朝の「ラヴィット!」が4月から土曜の朝に1週間のダイジェスト番組「夜明けのラヴィット!」を開始することを23日に番組内で発表しました。いつか「笑っていいとも!増刊号」(フジテレビ)のような番組が見たいという出演者と視聴者の願いが叶った形となります。放送時間は5:45~7:30なのでこちらも録画視聴になりそうですが、この春で3年目を迎える朝の帯バラエティのさらなる躍進に期待したいです。

 

では、今週はこんなところです。

ANN55時間ラジオ 個人的振り返り

1967年10月から放送されている深夜ラジオの代名詞「オールナイトニッポン」(ANN)の放送開始55周年を記念して、ニッポン放送が2023年2月17日夕方から19日深夜までの55時間におよぶ特別番組「オールナイトニッポン55時間スペシャル」を放送。歴代パーソナリティによる豪華なリレーは、いつものブログではとてもまとめきれないのでこの記事で振り返りたいと思います。それでもほんの一部です。

 

1日目(2月17日)

17:30 上柳昌彦(事前特番)

55時間SP直前の30分はMr.ニッポン放送ともいうべきパーソナリティによるプレ番組。すべての番組のラインナップや、本社5階で行われた決起集会の模様を放送。エンディングでは裏送りの番組と日曜早朝のANN担当する笑福亭鶴光師匠も登場しました。

 

18:00 ナインティナイン

ANN現役歴代最長パーソナリティがトップバッターとして登場。ANNの55年を振り返る仰々しいナレーション、そしてナイナイ2人によるTOKIOの「宙船」生歌唱で幕明け。岡村隆史ANNを含めた30年近い歴史がものを言う鉄板エピソードの数々、そして悪い人の夢のSPバージョンの面白さは安心感を覚えます。フジテレビ「Live News イット!」での中継を終えて時報と共に「7時!」と叫ぶつもりが「2時!」と間違えてしまう岡村さんの緊張ぶりに思わず笑ってしまいました。エンディングでは直後のANN0SPのパーソナリティ陣が登場しました。

 

20:00 オールナイトニッポン0(ZERO)SP

現在でも"2部"の通称で知られるANN0の各曜日パーソナリティがイマジンスタジオに集結。フワちゃん、ぺこぱ、佐久間宣行さん、マヂカルラブリー三四郎が番組で起きたハプニングや深夜3時~5時の仕事ならではの苦悩などで盛り上がりました。ほぼ芸人の大所帯のワチャワチャ感がたまりません。各番組のネタジングルのコラボはお下劣で最低でした(笑)

 

22:00 松任谷由実

ゲストに黒柳徹子さんが登場。長年親交のある2人のトークは知的で朗らかでした。ユーミンさんの「徹子の部屋の最終回に呼んでほしい」という発言は「最終回に呼ばれないぐらい長続きしてほしい」の意味だったのは初耳です。他にも「ザ・ベストテン」や「世界ふしぎ発見!」にまつわるエピソードも。

 

24:00 EXIT

ゲストはCreepy Nutsテレビ朝日の深夜番組「イグナッツ!!」以来の共演でしたが、番組にまつわるエピソードはネガティブなものばかりでほぼテレ朝の悪口でした(笑) 2組の相性自体はとても良いのでまた再会してほしいです。Creepyが東京03と武道館でコントライブをやる話の流れでEXITがキングオブコントへの挑戦を表明したのは驚きです。

 

25:00 霜降り明星

25:25から約10分間はフジテレビとの同時生放送を実施。名物コーナー「霜降り交友録」がテレビでも流れましたが、ネタはいつもの深夜ラジオテイストで面白かったです。今回も計1万通超えのネタ職人頂上決戦「霜降り甲子園」では、擬音の文面だけでオムライスを作る音とツッコませるネタがラジオならではの面白さがありました。

 

2日目(2月18日)

9:00 山下達郎と上柳昌彦

達郎さんがニッポン放送で唯一知っている現役パーソナリティの上柳さんと1970年代の思い出を中心に最高のトーク、そして「RIDE ON TIME」から「希望という名の光」まで流れる最高の選曲。サブスクに対する達郎さんの考え方も改めて聴くことができました。達郎さんのレコード保有枚数は、タワーレコード渋谷店の3倍だそうです。

 

13:00  ウッチャンナンチャン

近年はテレビでも滅多に揃わないベテランコンビが久々のラジオ。この2人が揃うと笑い話に溢れて楽しさが伝わってきます。出川哲朗さんとバカリズムさんも登場し、個人プレーが多いマセキ芸人でこれだけの面子が揃うは貴重です。後半では出川さんの還暦を祝う会の計画で、主役であるはずの出川さんが言いくるめられてくさまに笑ってしまいました。

 

15:00 タモリ

ANNの歴史を語る上で欠かせないレジェンドパーソナリティの一人が降臨。ゲストに星野源さんを迎え、2人の共通項であるジャズを中心に音楽談義に花を咲かせました。他にもアジフライが美味しいという話や日常でのひっかかりなど。16時台になると「なぜか埼玉」やオマリーの「六甲おろし」といった珍曲もオンエアされました。タモリさんが31歳の頃に披露した「オールナイトニッポン・ブルース」がかっこよすぎて痺れましたが、当の本人は曲が流れた後「バカじゃないの」と一蹴するところもタモリさんらしいと思いました。

 

17:00 秋元康と佐久間宣行

日本のエンタメ業界を支え続ける師弟関係に近いクリエイターコンビが登場。秋元さんがフジテレビで春から復活する「オールナイトフジ」のMCに佐久間さんが就任することをバラす大フライングをかましたり、番組の途中で黒木瞳さんが筑前煮と焼うどんを持参して乱入したり、55時間で最もヒヤヒヤする時間帯でした。とんねるずからAKB48まで、秋元さんが手掛けてきたエンタメにまつわるエピソードは圧巻です。

 

25:00 オードリー

25:15からフジテレビとの同時生放送を実施。昨夜の霜降りANNとは違ってオープニングトークの途中から始まりました。話の流れで春日俊彰さんの妻・クミさんの生電話も。若林正恭さんに色々とツッコまれた後、最後は夫婦同士の「愛してるよ」で2夜連続のメディアミックスを終えました。

 

3日目(2月19日)

11:00 伊集院光

ついにラジオの覇王がANNに帰還。当時は深夜3時~5時の"2部"を担当していたので、タイトルコールからの「ビタースイートサンバ」は初となります。ゲストに石川よしひろさん、加藤いづみさん、渡瀬マキさんらを迎え、今とは違ってアングラでゆるい空気感にあふれていた当時の2部の思い出を語り合っていました。伊集院さんのラジオが生み出した架空のアイドル・芳賀ゆいの人気に嫉妬していたエピソードも。

 

13:00 くりぃむしちゅー

2000年代後半のANNを代表する芸人ラジオが55時間SPでも復活。冒頭から"有ちゃん"という謎のキャラクター、なかなかメールアドレスが読み上げられない募集ジングル、名物コーナー「たとえてガッテン」など、午後1時から午前1時と全く変わらないスタイルで面白かったです。過去音源のサブスクサービス「オールナイトニッポンJAM」の宣伝では敢えて違法アップロードを聴いてるファンの存在に言及していました。

 

15:00 ネプチューン土田晃之

ラジオリスナーの間で"黒歴史"として語り継がれている「LF+R」時代のANNを担当したパーソナリティが登場。ボキャブラ天国銭形金太郎、ジョブチューンで30年にわたり仕事を共にしている2組の息ぴったりのトークと笑いに溢れていました。日曜の昼下がりにちょうどいいラジオかもしれません。

 

17:00 ゆずとCreepy Nuts

垣花正さんが店長を務める変わり鍋の料理店「くりとゆず」といった設定がありましたが、2組の生い立ちや楽曲作り、ANNの降板を決意したことの葛藤といった深いトーク、そして2組による「夏色」のセッションは激アツで料理店設定が嘘のよう。最後は垣花さんが思わず委縮して2組に割って入れないほどでした。この2組の共演がまたどこかで実現しますように…

 

19:00 明石家さんま

近年はスペシャルウィークのリクエスト特番に出演しているさんまさんが42年ぶりのANN。ゲストの笑福亭鶴瓶さんとのノンストップトークは抜群の面白さで、さんまさんのまくし立てに鶴瓶師匠が思わず絶叫。タモリさんに関するのエピソードも強烈でした。鶴瓶師匠が帰った後は若手時代と桑田佳祐さんとの思い出。「夢は大きい方が良い、見失わないから」は名言です。

 

21:00 aikoと井口理

井口さんが担当したANN0以来3年ぶりの共演。お互いを「さとるん」「あいにゃこ」と呼び合うほど仲が良すぎて終始イチャイチャ…微笑ましすぎて悶えます。そして、3年前と同じく2人で「カブトムシ」を熱唱。55時間で最も多幸感に溢れた時間帯でした。ぜひともradikoで合法的に聴きましょう。

 

23:00 福山雅治荘口彰久(魂のラジオ)

55時間SPの大トリはサタデーSPで15年続いた「魂ラジ」の8年ぶり復活。当時のジングルやSEそのままに福山さんと荘口さんの名コンビ、リスナーへの生電話、福山さんの弾き語りコーナー「魂リク」など、リアルタイムで聴いていた中学時代がよみがえるエモさでした。かつて童貞のリスナー限定で開催されたLIVE企画「大童貞祭」に参加して今回電話出演した人たちはいずれも卒業して幸せを掴んでおり、8年という歳月の大きさを実感しました。

 

あとがき

自分が好きな深夜ラジオ枠のお祭りは何ものにも代え難い最高の時間でした。この55時間を通じて、ANNブランドの歴史と偉大さはもちろん、パーソナリティとリスナーの一体感、常に寄り添ってくれているような近さ、そして生きる希望を持たせてくれるラジオの特性を改めて実感しました。この特番に携わったすべてのパーソナリティ、スタッフ、協賛各社に感謝したいです。ANN草創期のキャッチフレーズのように、この先も新しい時代の夜を生み出し、フレッシュな夜をリードする存在であってほしいです。

 

オールナイトニッポン最高!

 

No.081 人生いろいろ

2023年2月11日~17日号

 

今週の収穫ピックアップ

2/12(日) 日本テレビ「ブラッシュアップライフ」

麻美(安藤サクラ)のプロデューサーデビュー作となるドラマ「ブラッシュアップライフ」は実体験を基にして企画されたものの大幅な修正や路線変更で全くの別物。欠航で来れなくなった俳優のバックショットを幼馴染みの福ちゃん(染谷将太)に代演させるなど、曲がりなりにも迎えた初回放送の日、またしてもトラックに…。4周目を迎えた人生ではさらに徳を積むために猛勉強するも、小学生時代から仲良しのなっち(夏帆)とみーぽん(木南晴夏)と疎遠になってしまい孤独を覚える麻美に思わず同情してしまいました。4周目は徳と友情は両立するのかが見どころになりそうです。水川あさみさん演じる同級生の存在も気になるところ…

 

2/12(日)深夜 TBSラジオ「20周年記念 JUNK大集合スペシャル」

20周年ウィークの集大成はJUNKのすべての曜日パーソナリティによる生放送。「伊集院光 深夜の馬鹿力」から伊集院光さん、「爆笑問題カーボーイ」から爆笑問題、「山里亮太の不毛な議論」から南海キャンディーズ山里亮太さん、「おぎやはぎのメガネびいき」からおぎやはぎ、そして「バナナマンバナナムーンGOLD」からバナナマンの計5組が一堂に会しました。テレビでの共演もほとんどない芸人さんたちのトークは本当に貴重で、とにかく太田光さんがはしゃいでいて楽しそうでした。この先もお笑いラジオの金字塔として輝いていてほしいです。

 

2/13(月) ローソン 盛りすぎ!プレミアムロールケーキ

「日本全国47都道府県ハピろー!計画」キャンペーン第2弾でローソンスイーツの大定番ともいうべきロールケーキがクリーム47%増量されて登場。品薄が予想される商品のためキャンペーン開始の前日から先行販売され、この日の夕方にフラゲできました。ケーキではなくクリームを増やす発想は若干イカれていて好きです。ホットコーヒーと一緒に食べるとより美味しくいただけます。

 

2/13(月) 関西テレビ「罠の戦争」

度重なる不祥事、さらに病気療養により不出馬となった犬飼(本田博太郎)の代わりに秘書の鷲津(草彅剛)が出ることに。総理(高橋克典)側が無所属の対立候補を擁したり、鷲津陣営を中傷するビラを配るといった妨害工作に打ち勝つ初当選を目指します。作中で、この登場人物がいかにも黒幕に見せかけて実際は意外な人物といった展開があり、ドラマの側が視聴者に仕掛けた"罠"にまんまとひっかかってしまいました。さらなる罠、そして議員になった鷲津の逆襲劇に目が離せません。

 

2/14(火)深夜 ニッポン放送星野源オールナイトニッポン

ゲストに源さんの大ファンでもある水曜ANN0担当の佐久間宣行さんが登場。無類のエンタメ好きがうかがえるエピソードや仕事術を語っていました。テレビ東京時代に源さんを主人公としたドラマの企画(仮タイトルは「歌いんぼ」)を書いていた話は初耳です。また、佐久間さんがスポンサーとのコラボで明治のメルティーキッスのCMソングを歌っている話も。本家は源さんの妻である新垣結衣さんが歌っていますが、源さんがANN0を聴いてるときに佐久間バージョンが流れる直前で奥様が近づいてきたので慌てて止めたエピソードに手を叩いて笑いました。

 

特集

中京テレビの「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」が2021年4月の初回放送の1発目で取り上げ、店員のキャラクターで人気を博した茨城県日立市の中華料理店・珉珉が昨年をもって閉店。夫婦で55年営んできた店の最後の日も番組が密着していました。

 

店主の宏さんと妻の鈴子さんが営む珉珉は、麺3玉で1000円以下の五目焼きそばが名物の店。誰にでも明るく振る舞う鈴子さんが会計でサービスしてくれるのを客が断ると「騒ぐんじゃねぇ!」と脅してくる姿は、オモウマい店の番組スタイルを確立させたといっても過言ではありません。私もこれがきっかけで初回から好きな番組になりました。

 

放送終了後、店は大繁盛し「コロナ禍で初めて笑った」という感謝の手紙も届いたそう。番組も定期的に取材していましたが、宏さんの腰痛の悪化で店をたたむことを決意。閉店日となる2022年12月31日はお客さんを入れず夫婦2人で互いに称え合い、宏さんが鈴子さんとディレクターの流川さんに料理を振る舞いました。そして最後は珉珉の看板を万感の思いで見つめながら年越し。BGMを入れずに2人きりの様子を流し続けるのは上質なドキュメンタリーそのもので、宏さんが再び鍋を持った瞬間に流れたカルメンは絶妙なタイミングでした。

 

最後は鈴子さんからのお年玉を断った流川Dへの「騒ぐんじゃねぇ!」のフレーズが飛び出てて終了。笑いと感動に包まれた放送で最高でした。これからは2人で悠々自適にお過ごしになることを願いたいです。

 

編集後記

17日金曜18時からついにオールナイトニッポン55時間SPが始まりました。オールナイトニッポン検定、オールナイトニッポンミュージアム、さらに当日朝には産経新聞の特別号外を配るほどの力の入れよう。聴きたい番組がとても多いので感想は別記事で書きたいと思います。


では、今週はこんなところです。