ノブユキ番外編

かつては1週間の個人的収穫を振り返るブログでした。現在は不定期で更新中。

No.085 最高です

2023年3月11日~17日号

 

今週の収穫ピックアップ

3/12(日) 日本テレビ「ブラッシュアップライフ」最終回

安藤サクラさん演じる主人公・麻美が不慮の事故で他界し、来世も人間に生まれ変わるために人生をやり直すタイムリープ系コメディドラマが完結しました。脚本のバカリズムさんが描くストーリーはとにかく緻密で面白く天才的。当時のヒット曲やヒット商品が出てくる"エモい"シーン、作中で4回も変わった麻美の職業の知識の細かさ、そしてもう1人のタイムリーパーが現れたことによる怒涛の伏線回収は見事でした。最終回オンエア後のTwitterでトレンド入りした言葉同様に"最高のドラマ"です。

作中の台北空港が茨城空港でびっくり。しかも茨城-台湾便あります。

 

有名人からの反響も大きく、13日月曜深夜の「フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)では、直近に祖父を亡くしたフワちゃんがこのドラマを見て「バカリズム安藤サクラがあの白い空間におじいちゃんが次の人生の手続きをしてんの聖地巡礼じゃん?」と想像して悲しみを少し和らげたと語っていたのが印象的でした。

 

3/13(月) 関西テレビ「罠の戦争」

議員辞職を表明した鴨井(片平なぎさ)の会見により、鴨井の息子が鷲津(草彅剛)の長男を突き落としたの事件の揉み消しを指示した鶴巻(岸部一徳)が矢面に立たされる第9話。鷲津が誘導させた記者たちに囲まれて質問攻めに遭った鶴巻が怒号を浴びせた瞬間に倒れ、病気療養により幹事長を辞任。そのニュースを自宅リビングのテレビで見る鷲津の表情は、何処か狂気に満ちていました…

その後長男は退院し、鷲津は総理補佐官に任命。ここから順風満帆な政治活動を送ると思われましたが、懇意にしていた週刊誌記者の熊谷(宮澤エマ)のネタを潰そうとしたり、選挙違反疑惑を秘書の貝沼(坂口涼太郎)のせいにしたり、すっかり人が変わってしまいました。反権力が権力の側に回ると闇堕ちしてしまう恐怖を感じる怒涛の終盤。残り2話、どう展開するのでしょうか…?

 

3/14(火) 日本テレビ踊る!さんま御殿!!

12日日曜から始まったNHKと日テレの開局70周年を記念したコラボウィークにちなみ、日テレとNHKの現役アナウンサーたちがトークの戦場で相まみえました。藤井貴彦さん、水卜麻美さん、辻岡義堂さんといった日テレメンバーのバラエティでの場馴れ感がすごく、高瀬耕造さん、鈴木奈穂子さん、糸井羊司さんといったNHKメンバーはテレビでエピソードトークしていること自体が新鮮で面白かったです。当御殿の主人・明石家さんまさんに対してボケをかます高瀬さんがなんだかカッコよく思えました。

コラボウィークでは他にもNHKのど自慢×行列のできる相談所、笑点×チコちゃんに叱られる鉄腕DASH×ダーウィンが来た!といった番組コラボ、 東京・渋谷のNHK放送センターでの有吉の壁、日テレ社員に密着したサラメシなどを放送。最終日の19日には両局での特番も予定されています。WBC開催期間と被ってるのが惜しい…!

 

3/15(水) テレビ朝日「相棒 season21」最終回

杉下右京(水谷豊)の初代相棒・亀山薫(寺脇康文)の帰還で相棒ファンだった自分も出戻りを果たすことができた刑事ドラマの21期目が完結しました。3代目相棒の甲斐享(成宮寛貴)の逮捕から7年も見ていなかったのでトリオ・ザ・捜一のメンバーや鑑識官などの変化や主要キャストの老化が気になったものの、シナリオ自体は変わらぬ面白さで、右京さんと薫ちゃんのコンビネーションは14年のブランクを感じさせませんでした。初代相棒のカムバックはシリーズの終わりの始まりを予感させる部分もあります。せめてあと2シーズンは楽しみたいです。

 

3/17(金) フジテレビ「山村美紗サスペンス 赤い霊柩車39FINAL ~弔の京人形~」

1992年の第1作から足かけ30年にわたり制作された2時間ドラマがついにファイナル。私の母がこのドラマのファンで、自分も小さい頃から母と一緒に見てきたシリーズなので思い入れがあります。片平なぎささん、神田正輝さん、山村紅葉さんといった主要キャストはみなさんお年を召され、御年83歳の若林豪さんは体も声も痩せ細っていました。そんな中、最年長となる御年91歳の大村崑さんは夫婦でライザップに通っているだけあって老いを感じさせず、寸劇パートでもコミカルな演技を見せていて凄かったです。長年婚約者の関係だった明子と春彦の関係の変化にも注目。誰一人欠けることなくフィナーレを迎えることができて本当に良かったと思います。

 

特集

コロナ禍を経て6年ぶりの開催となった2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。栗山英樹監督率いる日本代表"侍ジャパン"は1次ラウンド初戦の中国戦、2戦目の韓国戦で連勝。11日土曜のチェコ戦、12日日曜のオーストラリア戦でも大量得点を挙げ4戦全勝し、準々決勝進出を決めました。11日の試合では東日本大震災の日に父と祖父母を失った佐々木朗希選手を先発投手に起用する栗山監督の心意気、12日の試合では大谷翔平選手が初打席で3ランホームランを打ち、自身がCMキャラクターを務めるSalesforceの看板にボールを当てるミラクルも起こす"SHO-TIME"に痺れました。

そして16日木曜の準々決勝ではイタリアと対戦。MAX164km/hの球を投げる大谷選手が投手でも力を見せましたが2失点で降板。しかし、前後で岡本和真選手が3ランホームランなどで5得点を挙げ、さらに吉田正尚選手のホームラン、村上宗隆選手の2打席連続ヒットなどの活躍もあって9-2で勝利し準決勝進出を決めました。岡本選手が終始「最高です」で答えるヒーローインタビューも最高でした。野球の本場アメリカで行われる準決勝と決勝でも最強チームであってほしいです。

TBSとテレビ朝日が2戦ずつ中継した1次ラウンドの世帯平均視聴率はすべて40%以上を叩き出し、テレ朝が中継した準々決勝は48.0%という驚異的数字でした。テレ朝の野球中継を引き継いだ「サタデーステーション」は38.2%、「サンデーステーション」は34.0%、そして「報道ステーション」は43.6%の圧倒的高視聴率でした。ただし、サタステ・サンステ・報ステを録画予約しなかった視聴者は試合の途中までしか録れてないため顰蹙を買っていました。テレ朝のスポーツ中継を録画する際は直後の報道番組も予約しましょう。

 

編集後記

16日木曜、ニッポン放送が2023年度の「オールナイトニッポン」のパーソナリティ陣を発表しました。新担当として月曜1部のAdoさん、火曜ANN0のあのちゃん、週替わりの金曜ANNGのあいみょんさんが仲間入り。3人ともANNの単発特番でラジオスターの片鱗を見せていたので期待しています。56年目もフレッシュな夜をリードする枠でありますように…

 

では、今週はこんなところです。