ノブユキ番外編

かつては1週間の個人的収穫を振り返るブログでした。現在は不定期で更新中。

No.073 それぞれのクライマックス

2022年12月17日~23日号

 

今週の収穫ピックアップ

12/17(土) フジテレビ「ザ・ 細かすぎて伝わらないモノマネ」

とんねるずのみなさんのおかげでした」から派生した、ネタのオチで落下するシステムが天才的なモノマネ特番で今年もたくさん笑いました。森泉さん、さまぁ~ずの大竹一樹さんといった有名人ネタ、犬よりはしゃいでる人、大阪桐蔭の野球部員の太ももといった一般人ネタ、さらにファミレスのネコ型配膳ロボットまで、出場者のみなさんの着眼点に感心させられます。審査員の石橋貴明さんが半ばネタで年2回放送を編成に要望しようとしてたので来年の放送が楽しみです。できれば「2億4千万のモノマネメドレー選手権」と交互で!

 

12/19(月) 関西テレビ「エルピス -希望、あるいは災い-」※ネタバレ含む

最終話直前は浅川(長澤まさみ)と岸本(眞栄田郷敦)の元上司の村井(岡部たかし)か物語の中心。村井も政治家の大門雄二(山路和弘)関連のスキャンダルをスクープしたにも関わらず大洋テレビがお蔵入りした過去が明かされ、村井から当時の取材テープとDVDを渡された岸本が取材することに。その過程で大門の元秘書だった長男・亨(迫田孝也)が謎の死。父親の大門の上っ面なコメントに大激怒した村井が「NEWS8」のスタジオに乱入してセットを破壊するシーンで感情を揺さぶられました。最終話の展開がとても気になります…

 

12/20(火) テレビ朝日「ロンドンハーツ」

FUJIWARA藤本敏史さんがコウメ太夫さんのような白塗りで様々な演目を披露する「太夫フェス」が今年も開催。マツケンサンバBTSでのキレのあるダンス、映画「トップガン」パロディでの覚えたての英語の台詞の流暢さなど、フジモンさんのポテンシャルの高さに驚きます。来年もぜひ。

 

12/22(木) フジテレビ「silent」最終回

この秋最大の反響を呼んだドラマが完結しました。主人公の紬(川口春奈)が高校のとき付き合っていた想(目黒蓮)が8年ぶりに再会し、想の耳が聴こえなくなっていた事実にショックを受けても彼のために手話を勉強する姿が健気で、2人が手話や表情でコミュニケーションをとるシーンに様々な感情が溢れ出ました。そういったシーンで劇伴の使用を最小限に抑え、手話で服が擦れる音を聴こえさせていたのが個人的に印象的でした。耳にハンデを持つ人たちの苦悩や葛藤が丁寧に描かれていたのも良かったです。最後まで見続けた一視聴者としては、2人を引き合わせた友人の湊斗(鈴鹿央士)も幸せなってほしい…!

 

12.18特集

この日、朝日新聞に掲載されたM-1とW杯中継の広告

2022年12月18日はエンタメ界やスポーツ界にとってのビッグイベントが並ぶ濃厚な1日でした。今週号ではそれらのイベントや番組を特集コーナーで振り返ります。

 

ABCテレビM-1グランプリ2022」決勝

 

史上最多7261組がエントリーした今年の漫才日本一決定戦はウエストランドが王者に輝きました。ボケの河本太さんが出題するあるなしクイズに解答する体でツッコミの井口さんがあらゆる方向に対して痛烈に捲し立てる漫才がとても面白かったです。最終決戦で披露した、井口さんも出場経験のあるR-1グランプリへのdisがエグいネタは痛快すぎました。優勝直後に「初めて人生の主人公になれた」と発言した井口さん、常に表情が薄い河本さんの涙は胸熱です。

 

ウエストランド20日火曜に出演した「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)では、所属事務所タイタンの先輩である爆笑問題太田光さんが終始嬉しそうにM-1の感想を語っていたのが印象的でした。妻の太田光代社長もご満悦。タイタンでは他にもキュウがM-1ファイナリストに選ばれており、今後さらに勢いを伸ばしそうです。

 

NHK「鎌倉殿の13人」最終回

脚本家の三谷幸喜さんが平安時代末期から鎌倉時代前期の争乱を描いた大河ドラマがついに最終回。冒頭では、鎌倉幕府公式の歴史書吾妻鏡」を読む徳川家康(松本潤)のシーンがあり、来年の大河ドラマ「どうする家康」とのサプライズコラボには驚きました。最終回の核となる承久の乱、そして主人公の北条義時(小栗旬)の最期は目が離せません。

鎌倉殿は初回から最終回まで滞ることのない怒涛の展開で圧倒されました。最初は源頼朝(大泉洋)の使い走りのような存在だった義時が権力者になって闇落ちする様、重要人物が次々と殺される姿にしんどさを覚えても、三谷さんならではのコメディタッチのシーンがとても楽しく、三谷大河の奥深さを知ったドラマです。オリジナルキャラクターで暗殺者の善児(梶原善)の恐怖も忘れられません。

 

2022FIFAワールドカップ決勝 アルゼンチン×フランス

 約1ヶ月にわたり熱戦が繰り広げられたW杯もいよいよ最終日。アルゼンチンが36年ぶりの優勝か、フランスが史上3か国目の連覇か…決勝戦は予想外の激闘でした。

アルゼンチンのメッシ選手が執念のシュートを決め、フランスのエムバペ選手がハットトリックを達成するなど、3-3の大激戦でPK戦に。アルゼンチンのキーパーの活躍やフランスのPK失敗で結果は4-2。メッシの悲願ともいうべきワールドカップ優勝のタイトルを手に入れました。

 

 

画像

今まで日本戦しか見てこなかったワールドカップですが「スポーツ中継を途中から見ると劇的な展開になる説」を検証したい一心で他国同士の試合も見ていたら、モロッコジャイアントキリングやエムバペの活躍などでいつの間にかハマり、28時キックオフの準決勝も眠い目をこすりながら見るまでになっていました。12月開催、アディショナルタイムの長さ、放映権料の高騰およびABEMAの躍進など特徴的なトピックが多かったカタール大会。この熱狂を4年後にもなるべく引き継いでいきたいです。

 

編集後記

 

23日金曜、テレビ朝日で年末恒例の「ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE」と「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ネタ祭り」が放送されました。前者は幕張メッセと本社スタジオから約6時間全曲生演奏、後者は長尺で自由度の高い漫才やコントが見られるのが特徴で、今年も2番組連続で魅了されました。MステMCのタモリさんがご高齢なので体調面が心配になりますが、来年もこの流れでクリスマス前の金曜日を楽しみたいです。できれば配信も!

 

では、今週はこんなところです。

No.072 良い意味での「戦」

2022年12月10日~16日号

 

今週の収穫ピックアップ

12/11(日) セブン-イレブン とみ田監修 濃厚豚骨魚介つけ麺

この日の夕食は弁当で、母がCMを見て食べたがっていたつけ麺を家族3人分買うことに。近くの店舗で2つ買うことができたものの、その近くの店舗では品切れ。その後行く店ずっと品切れ続きとなり、最終的には電話で在庫を確認してから行った店でようやく1つ購入。気付けば1時間以上も市内のセブンイレブンを回っていました。商品自体は歯ごたえのある麺と濃厚なつけ汁が本格的で美味しかったです。

 

12/12(月) 廻転レーン焼肉「いっとう」 水戸店

この日は仕事休みで昼食を外でとることに。当初行く予定だった店は平日にもかかわらず開店前から行列で心が折れ、次に行ってみた店は休業日。2日連続の市内ドライブ1時間の末に辿り着いたのがこの焼肉店です。両サイドを壁で仕切られた席でタッチパネルにて注文し、目の前のベルトコンベアでお肉が1品ずつが運ばれるシステム。石焼ビビンバもレーンから登場しました。リーズナブルなひとり焼肉にはちょうどよかったので次回も行ってみたいです。

 

12/12(月) 関西テレビ「エルピス -希望、あるいは災い-」※ネタバレ含む

異動してもなお殺人事件の取材を続ける岸本(眞栄田郷敦)がついに真犯人と冤罪を証明する確固たる証拠を掴み、局の看板番組「NEWS8」に持ち掛けるもやや及び腰。そこでメインキャスターの浅川(長澤まさみ)が岸本とこっそり協力し、元上司の村井(岡部たかし)のツテで週刊誌に売り込むことに。局員が外部にスクープを売り込むことは実際にあることですが、その後の展開はあまりにも惨たらしいものでした…今季一番、胃酸がこみ上げてくるドラマです。

 

12/14(水) フジテレビ「2022 FNS歌謡祭 第2夜」

先週の第1夜に続き、こちらも上質な4時間半。ミュージカル「SPY×FAMILY」のアーニャ役・増田梨沙ちゃんがとてもキュートでした。22時前後はSEKAI NO OWARI「Habit」→福山雅治「虹」→King Gnu「カメレオン」→Official髭男dism「ミックスナッツ」→yama「色彩」→back number「アイラブユー」「水平線」の強力ラインナップ。ムックがピアノを弾き、葉加瀬太郎さんがバイオリンを弾く「情熱大陸」も見事でした。そして大トリはFNS歌謡祭28年ぶりとなるASKAさん。「SAY YES」の本人(ソロ)歌唱が聴けて嬉しかったです。

 

12/15(木) フジテレビ「silent」※ネタバレ含む

最終回目前。春尾(風間俊介)と奈々(夏帆)が久々に手話で会話したり、想(目黒蓮)と湊斗(鈴鹿央士)が踏切の近くで会うシーンでほっこりしましたが、終盤から想と紬(川口春奈)の関係で突如シリアスな展開に。春尾先生が言った「手話はコミュニケーションの手段でしかない」とはこのことかと辛くなってしまいました…来週の最終話は15分拡大です。

 

12/16(金) くら寿司 極旨人気10種セット

画像

この日は29歳の誕生日。いつものように仕事に行き家に帰ると、両親が私へのサプライズでお寿司を用意してくれていました。誕生日に食べるお寿司は格別です。Twitterでのたくさんのお祝いメッセージも嬉しかったです。いよいよ20代も最後。楽しく充実した1年にしたいです。

 

特集

2022FIFAワールドカップカタール大会もいよいよ大詰め。10日の準々決勝ではモロッコポルトガルに1-0、フランスがイングランドに2-1で勝利しベスト4入り。モロッコはアフリカ勢初の快挙です。涙ながらにピッチを去るポルトガルクリスティアーノ・ロナウド選手、イングランドがPKを失敗したときに見せたフランスのエムバペ選手の笑顔は忘れられません。

この憎たらしいほど満面の笑み!

準決勝は2試合とも日本時間の朝4時キックオフでしたが早起きして中継を見ました。アルゼンチン対クロアチアは、アルゼンチンのメッシ選手がクロアチアの最強GKリヴァコヴィッチ選手相手にPKを成功させるなど3-0と圧勝。フランス対モロッコは、フランスがこれまで失点が無いモロッコ(オウンゴールで1失点あり)相手に2-0で快勝。当たり前ですが、やはり強豪国は強いと思い知られました。

18日の決勝戦はフランスが勝てば史上3か国目の連覇、アルゼンチンが勝てば36年ぶりの優勝でどちらも歴史的になること間違いなし。17日のクロアチアとモロッコによる3位決定戦を含めて最後まで見届けたいです。自分でも不思議なぐらいワールドカップに魅了されています。

 

編集後記

日本漢字能力検定協会が一般公募し、毎年12月12日に京都の清水寺で発表される今年の漢字。2022年は「戦」が選ばれました。今なお続くロシアのウクライナ侵攻が最大の理由ですが、募集期間ギリギリに行われたワールドカップでのサッカー日本代表の熱戦ぶりも加味されているのかもしれません。良くも悪くも「戦」いだった2022年。来年は良い意味が勝る字が選ばれる1年でありますように。

 

では、今週はこんなところです。

No.071 音楽とサッカーの年末

2022年12月3日~9日号

 

今週の収穫ピックアップ

12/3(土) 日本テレビ「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2022」

初の土曜開催となった今年は、かつて「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」で結成され一世を風靡したブラックビスケッツが復活。南原清隆さん、キャイ~ンの天野ひろゆきさん、そして現在は故郷の台湾で活動しているビビアン・スーさんが揃いました。生放送では久々に「Timing」と「STAMINA」を披露。現在47歳のビビアンさんの美しさと可愛らしさがほとんど変わってなくて驚きました。

 

12/4(日) フジテレビ「THE MANZAI 2022 マスターズ」

年に一度の漫才の祭典。爆笑問題中川家、ナイツ、サンドウィッチマン、錦鯉、海原やすよ・ともこといった漫才師が集結。なかでもミルクボーイの漫才はデパートの北海道展がテーマで「年に何回もやってる」「いつも同じものを買う」といったネタがあるあるすぎて一番面白かったです。私も水戸京成百貨店で年2回やってる北海道展でいつも白い恋人を買ってしまいます。

 

12/7(水) フジテレビ「2022 FNS歌謡祭 第1夜」

東京・品川区のグランドプリンスホテル新高輪の大広間「飛天」で3年ぶりの開催となった今年は松平健さんの「マツケンサンバII」からスタート。番組名物のコラボやカバー、Official髭男dismによる同局のドラマ「silent」主題歌「Subtitle」披露、映画「ONE PIECE FILM RED」の登場人物ウタが歌っている楽曲のセルフカバー、さらに木梨憲武さんと登場した水谷豊さんの「カリフォルニア・コネクション」など、例年以上に上質で充実した5時間でした。来週14日の第2夜も楽しみです。

 

特集

2022FIFAワールドカップカタール大会でサッカー日本代表は5日、決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦しました。前半に前田大然選手のゴールで先制したものの後半にクロアチアが同点弾。その後1-1のまま延長戦に突入しても点が入らず、この世のスポーツで最も心臓に悪いPK戦に。

 

PK戦の結果1-3でクロアチアがベスト8進出。日本は4度目の1回戦敗退となりました。シュートを止められた後や試合終了後のインタビューで涙を流す三笘薫選手が忘れられませんが、ドイツ戦とスペイン戦の勝利で国内の閉塞感を打破したことには変わりありません。日本代表のみなさんを労いつつ、4年後の大会に期待したいです。

 

日本を下したクロアチアは9日の準々決勝でブラジルと対戦。前後半0-0で突入した延長前半でブラジルのネイマール選手が先制点を挙げましたが、延長後半にクロアチアのペトコビッチ選手が同点弾を決めてこちらもPK戦に。日本戦含めてスーパーセーブ連発のGKリヴァコビッチ選手の活躍もあり、クロアチアが4-2で準決勝進出を決めました。最後まで目が離せない試合展開に、深夜3時前終了の試合ながらTwitterのTLは大盛り上がり。ワールドカップ熱が冷めなくて良かったです。

 

また、6日に行われたスペイン対モロッコ戦は前後半、延長前後半を終えて0-0のままでこちらもPK戦に。「PK戦に弱い」と言われているスペインはシュートがひとつも決まらず、0-3でモロッコが初のベスト8進出。グループステージで強豪国ベルギー相手に2-0で勝利してから気になっている国なので、10日の準々決勝(ポルトガル戦)も注目したいです。

 

ちなみに、9日のオランダ対アルゼンチン戦も2-2の同点でPK戦に。アルゼンチンが準決勝進出を決めましたが、現地時間深夜1時、日本時間翌朝7時近くまで見ていたみなさんお疲れ様です…(笑)

 

編集後記

今年も「ザ・ベストテン」風のボードで

私が2022年にSpotifyで聴いた楽曲のプレイリストが作成されました。再生回数1位は、今年3月までテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」のエンディングテーマだった東京事変の「緑酒」。主にテレビやラジオで耳にした曲をお気に入り登録して聴いてるので今年も幅広いジャンルの楽曲が並んだベスト10となりました。来年も"耳に残れば名曲"のスタンスでたくさんの音楽に出会いたいです。

 

では、今週はこんなところです。

No.070 ブラボー!

2022年11月26日~12月2日号

 

今週の収穫ピックアップ

11/28(月) 茨城放送「今夜はLucky Night ~さやかマンデー~」

茨城出身の磯山さやかさんが同局の東京支社(麹町)のスタジオから生放送している番組に、志村けんさんのモノマネで注目を集めているレッツゴーよしまささんがゲスト出演。ラジオで聴くと素の志村さんの喋り方や笑い声がよりリアルに感じられて驚きです。コント番組で志村さんと長年共演していた磯山さんも感激。お二人が生前の志村さんのエピソードで盛り上がっていて微笑ましさも感じました。


11/28(月) 関西テレビ「エルピス -希望、あるいは災い-」※ネタバレ含む

「フライデーボンボン」が放送した事件特集第3弾が他のマスコミも追随するほど反響を呼んだものの番組は打ち切りとなり、岸本(眞栄田郷敦)は経理部へ、村井(岡部たかし)は子会社に。浅川(長澤まさみ)は「NEWS8」に復帰しましたが、これ以上目立った行動をさせない上層部の思惑なので栄転とは言い切れません。この局や浅川を振り回した斎藤(鈴木亮平)のように、権力に屈するようなマスコミが現実で生まれてこないことを願う6話でした。岸本は異動してもなお取材を続けているので今後の展開も目が離せません。

 

11/30(水) テレビ朝日「相棒 season21」※ネタバレ含む

今回は開始1分後に展開される、警視庁の保健師(桜木梨奈)が特命係に乗り込んで右京(水谷豊)と亀山(寺脇康文)がそれぞれ健康に関する面談と健康診断を受けるよう釘を刺しに来る寸劇が、未解決のままとなった20年前の連続通り魔事件につながっていきます。右京さんが紅茶を高いところから入れるお馴染みのシーンにも事件解決のカギが隠されていて驚きました。激昂シーンも必見です。

 

ワールドカップ特集

ミリ単位で掴んだ勝利

2022FIFAワールドカップカタール大会(以下、W杯)で初戦のドイツ相手に2-1で勝利したサッカー日本代表でしたが、27日の第2戦はコスタリカに0-1で敗北。グループステージ突破にはもう勝つしかない状況で迎えた2日早朝の第3戦はスペインと対戦しました。前半11分でスペインに先制を許したものの、後半3分で堂安律選手が同点に。さらに後半6分で田中碧選手のゴールで逆転。無敵艦隊と呼ばれるスペイン相手にも大金星を挙げ、史上初となる2大会連続の決勝トーナメント進出を果たしました。

 

日本の2点目は、ラインのギリギリに来たボールを三笘薫選手がアシストして田中選手がゴールに入れたためVAR判定に。約2分の審議の末、ボールがラインに数ミリかかっていることがカメラで確認できたためゴールが認められました。VARの精度の向上も日本を勝利に導いたと言っても過言ではありません。

 

試合終了後のインタビューでは長友佑都選手が再び「ブラボー!」と絶叫。近くでインタビューを受けていた田中選手は唖然とし、前を通りかかった吉田麻也キャプテンは共鳴していたのが面白かったです。日本にとって悲願のベスト8入りがかかった5日のクロアチア戦の後にも「ブラボー!」が聞けますように。

 

このスペイン戦を地上波で中継したのはフジテレビで、前回大会(2018ロシア)のポーランド戦に続いて日本の決勝トーナメント進出の瞬間を伝えました。また、実況を担当した中村光宏アナウンサーは今年、北京オリンピックフィギュアスケートの坂本花織選手の銅メダル、プロ野球SMBC日本シリーズオリックス・バファローズの26年ぶりの日本一の瞬間を伝えており、かなりの強運の持ち主です。

一方、コスタリカ戦を中継したテレビ朝日はW杯の日本戦中継で3連敗。日本代表に最も尽くしている局でもいつか勝利の瞬間が中継されますように…

 

途中から見ると…

W杯の日本戦は最初から最後まで見ていますが、自分がなんとなくで見てみた外国同士の試合ほど劇的展開が生まれ、試合終了まで見続けるケースが多発しています。

26日深夜にふとABEMAでフランス対デンマーク戦を見て、カメラを切り替えて数秒でフランスが先制、その後NHKでの中継に変えたら数分後にデンマークが同点弾。この展開に目が離せなくなり、深夜3時の試合終了まで見てしまいました。結果は2-1でフランスの勝利。

27日はベルギー対モロッコ戦(テレ朝)を前半35分ぐらいから見たらモロッコオフサイドでノーゴールになり前半終了。モロッコのゴールが見たくなって後半も見続けたらモロッコがベルギー相手に2-0。FIFAランク2位の国相手に見事なジャイアントキリングで面白かったです。

28日のカメルーンセルビア戦(フジ)は開始30分の時点で既にカメルーンが先制していましたが、セルビアが3点入れ、負けじとカメルーンが2点入れて3-3のドローに。その後行われた韓国対ガーナ戦(NHK)は前半でガーナが2点入れましたが、後半に韓国が2点入れて同点に。その数分後にガーナが勝ち越しの3点目を入れて勝利する怒涛の展開でした。2日深夜に韓国がGS突破を決めた試合(ABEMAのみ)もかなりアツかったです。

正直サッカーに詳しくない自分がここまでW杯を日本戦以外でも盛り上がっているのは初めてで、これらのケースや地上波での中継、時差が比較的少ないことがとても大きいと感じます。決勝戦が行われる18日まで楽しんでいきたいと思います。

 

編集後記

2日金曜、俳優の渡辺徹さんの訃報が伝えられました。自分が子供の頃から既にバラエティ番組で気さくなキャラクターで活躍しており、「秘密のケンミンSHOW」(読売テレビ)には茨城県民で何度も出演していてまさに"ケンミンスター"でした。突然の訃報は率直に寂しいです。今年5月に去った渡辺裕之さん、一昨年去った三浦春馬さんらと並んで茨城の永遠のスターとして輝き続けることでしょう。

 

では、今週はこんなところです。

No.069 歓喜、あるいは奇跡

2022年11月19日~25日号

 

今週の収穫ピックアップ

11/20(日) TBSラジオ安住紳一郎の日曜天国

オープニングで、2008年に安住紳一郎アナウンサーが秋田県でボウリングに興じたときの話のアーカイブを放送。そのときに安住さんと写真を撮った隣の隣のレーンにいた家族の娘さんが大使館の職員となり、赤坂のイベントで安住さんに会ったことを感謝するメールが。読んでいる途中で安住さんは号泣。エピソード自体は今のコンプラでギリギリな話ですが、14年の時を経て心温まる放送となりました。

 

11/20(日) フジテレビ「千鳥の鬼レンチャン」

看板企画「サビだけカラオケ」には島谷ひとみさん、ジャニーズWEST神山智洋さん、よよよちゃん、りんごちゃんが参戦。島谷さんは「染みんなぁ」と野次られたノブさんを見返すためにファンと一丸となって躍起したり、りんごちゃんは歌う曲に合わせて歌手のモノマネ衣装で挑戦するなど、今回も歌と笑いに包まれた2時間でした。なお、次回の放送は来年1月8日。まさかの休み6レンチャンです。

 

11/21(月) 関西テレビ「エルピス -希望、あるいは災い-」 ※ネタバレ含む

前回いじめを受けていた友人を見て見ぬふりをしていたことを懺悔したディレクターの岸本(眞栄田郷敦)が、アナウンサーの浅川(長澤まさみ)の力を借りずに単身で冤罪案件の取材をするようになり、死刑判決を覆せるかもしれない証言を入手。その成長ぶりと髭を生やした郷敦さんの色気がすごい5話でした。空腹のあまりファミレスで雑炊を掻き込む姿も印象的です。

 

11/22(火) 中京テレビ「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」

北海道にて単身で取材する綾田ディレクターが偶然出会ったのは保育園を5つ経営しているという河井さん。握り寿司と海鮮丼がセットで2000円の店、600gの分厚いポークチャップを出す店などの取材でディレクターを送迎するほどのやさしい人で、綾田さんの寝泊まりや帰りの新千歳空港まで面倒を見ていました。河井さんの「人にやさしくすると自分に返ってくる」という格言を自分も大事にしたいと思いました。2000円へのこだわりが強すぎる店主も面白かったです。

 

特集

20日日曜に2022FIFAワールドカップカタール大会(以下、W杯)が開幕。日本代表は23日水曜にドイツ戦で初戦を迎えました。前半でPKを取られてドイツに先制を許しましたが、後半30分に堂安律選手のゴールで同点に。さらに後半38分に浅野拓磨選手もゴールを決めて逆転。いわゆるドーハの悲劇から29年、強豪国を相手に2-1で勝利しドーハの歓喜となりました。

NHKのテレビ欄の縦読みが報われた

 

この試合をNHKと共に中継したインターネットTVのABEMAの視聴者数は初の1000万人を記録。ABEMAではW杯を全試合中継し、様々なアングルで試合を楽しめるカメラ切り替えも実施。実況はテレビ朝日系列各局のアナウンサーが務め、解説には元サッカー日本代表本田圭佑さんを迎える力の入れようです。私がTwitterで採ったアンケートではABEMAでの視聴が約3割に達していて配信全盛の時代を感じました。

また、NHKがドイツ戦の前に放送した「デイリーハイライト」ではナインティナイン岡村隆史さんが生出演。高校のサッカー部でFWだった岡村さんにとって悲願のW杯の仕事はスーツ姿でかなり緊張した様子でした。途中で同局のW杯テーマソングを担当するKing Gnuも登場し、ボーカルの井口理さんを"ヌーさん"と呼ぶほど親しんでいたあの頃のオールナイトニッポン木曜1部・2部を思い出しました。

岡村さんは25日金曜にも出演し、本来この時間で放送の「チコちゃんに叱られる!」で共演しているチコちゃんと塚原愛アナウンサーも生出演していたのでリラックスした様子でした。テレビ朝日・ABEMAのW杯キャスターを務める相方の矢部浩之さんと一緒にW杯を盛り上げてほしいです。

 

編集後記

タレントのジョン・カビラさんと川平慈英さんはそれぞれフジテレビとテレビ朝日のサッカー関連番組を長年支える名物兄弟。兄のジョンさんは64歳、弟の慈英さんは60歳で二人とも還暦を超えていますが衰えを感じさせません。24日木曜にはテレ朝の「徹子の部屋」に揃って出演。今大会でも2人の雄叫びをたくさん聞きたいです。

 

では、今週はこんなところです。

No.068 おいしい生活

2022年11月12日~19日号

 

今週の収穫ピックアップ

11/12(土) 伸晃(しんこう) キッチンレンジ上ラック伸縮

画像

隣町のホームセンターで買い物していたときに見つけたのは、電子レンジの上にオーブントースターを置くためのラック。今までスペースが無くて仕方なく居間に置いていたトースターをようやくキッチンに置けるようになりました。取り付けと設置が簡単で、お値段も良心的。写真のようにトースターが目線よりも上になってしまいましたが良い買い物をした気分です。

株式会社伸晃|ベルカ|キッチン|レンジラック

 

11/14(月) 関西テレビ「エルピス -希望、あるいは災い-」※ネタバレ含む

取材VTRをゲリラ的に流した浅川(長澤まさみ)を叱責したのに視聴率上昇となると局長の前でヘコヘコする名越(近藤公園)、浅川からの踏み込んだ質問にベッドで口封じする斎藤(鈴木亮平)、村井(岡部たかし)との食事の流れで過去に友人が受けていたいじめを見て見ぬふりしたことを懺悔するディレクターの岸本(眞栄田郷敦)と、4話は人間の愚かさ、醜さ、卑しさが凝縮された回でした。終盤の岸本の表情も忘れられません。

 

11/15(火) TBS「マツコの知らない世界

今回は80's Japanese POPSの世界。「プラスティック・ラブ」「君は1000%」などの昭和ポップスをダンスナンバーに再構築し、世界的なシティ・ポップブームを牽引している韓国のDJ・Night Tempoさんが登場。マツコ・デラックスさんにブームの理由、日本の昭和ポップス・歌謡曲の特徴、リミックスの手法を解説していました。私は2019年にJ-WAVE昭和歌謡のリミックスを流しているのを聴いてNight Tempoさんを知りました。。ゲストにはホワイトハッカーとしての一面もあり、ネットで直接的な中傷をした投稿者を特定すると半ば本気で語っていたのも面白かったです。

 

11/16(水) ヤマザキグループのお菓子のびっくり箱

画像

山崎製パンの商品についているポイントを集め、ハガキと切手を買って何度も応募してきた「ヤマザキ秋のわくわくプレゼントキャンペーン」(15日終了)に当選しました。街中を走る配送トラックが描かれた箱には不二家東ハトヤマザキビスケットなどのヤマザキグループ各社のお菓子が25品目も。さすがに一人では食べきれないので家族または知り合いとシェアしていきたいと思います。

 

11/17(木) フジテレビ「silent」

7話目となる今週もリアタイしましたが、どのシーンも良すぎて言葉に表せないほどの回でした。ブログなのにこれぐらいしか紹介できなくて申し訳ございません。とにかく見てほしいです。

 

特集

画像

11日金曜、自宅近くで高度を下げながら飛行しているスカイマークの旅客機を撮影し、サークル向けにTwitterに投稿したところアカウントがロックされてしまいました。幸いにもサブアカウントがあったので助かりましたが、メインのアカウントは12日土曜の朝までログインできない状態となりました。

フォロワーさんの反応やツイート検索からの推測ですが、最近TwitterはAIを使って規制を強化しているもののまだ未成熟で、"空"と"飛行機"の要素だけでウクライナの上空を飛ぶロシアの戦闘機と誤って認識し、戦争を肯定するツイートを見なされてロックしたものと思われます。もちろん私にそのような思想は全くありません。また、当時は夕方の薄暮時で、フライトレーダーを確認しない限り何の飛行機か分からない状態でした。

あまりにも不服なのでTwitterに異議を申し立て、利用規約に違反していないことを証明することができました。アカウントロックを解除するために該当ツイートを削除するボタンを押した時の屈辱は忘れられません。みなさんもTwitterに飛行機の動画を投稿する際はお気を付けください。

 

編集後記

晦日に放送される「第73回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が16日水曜に発表されました。改修工事を終えたNHKホールで2年ぶりの開催となる今回はVaundyさん、緑黄色社会、なにわ男子、ウタ(Ado)さん、IVEなどが初出場。Saucy Dogは結成記念日に初出場発表ということで喜びもひとしおでした。

一方、紅白に呼ばれなかった歌手は"落選"扱いとなり、ファンからの嘆きの声が毎年のように聞こえてきます。絶大な影響力を持つ国民的音楽特番ですが、決して紅白がすべてとは限りません。民放の音楽特番や年越しフェスに呼ばれているのであればそちらでの活躍を期待すべきだと思います。

 

では、今週はこんなところです。

No.067 がんばれ地上波

2022年11月3日~11日号

 

※おことわり

今回は旅行につき編集できなかった11月3日・4日を含めた9日分の収穫を取り上げます。また、タイトルの元となるテレビ朝日の深夜番組「ランジャタイのがんばれ地上波!」は記事では紹介しません。あらかじめご了承ください。

 

今週の収穫ピックアップ

11/3・4 神戸・大阪旅行

山下達郎さんの神戸公演の鑑賞と大阪の街歩きを目的とした2日間。達郎さんの圧巻のステージはもちろん、人生初の飛行機移動には胸が高まり、初上陸の神戸は海と山に囲まれた風光明媚な街で良かったです。高校の修学旅行以来となる大阪では憧れだった太陽の塔と在阪テレビ局を巡回できました。時間の都合で行けなかった所もあったのでまたいつか訪れたいです。

やっぱり1泊2日では足りないので次回の遠征は2泊3日にします。

 

11/5(土) 日本テレビ世界一受けたい授業

今回は特別授業に明石家さんま先生を迎え、テレビ70年の歴史を振り返りました。日本初の民放テレビ局として開局した日テレは、刑事ドラマ(ダイヤル110番)、視聴者プレゼント(光子の窓)、野球中継のセンターカメラ、報道番組の女性キャスター(NNNきょうの出来事)、家庭用ビデオカメラを使ったロケ(進め!電波少年)の先駆けだったことを改めて知ることができました。さらには1988年にチョモランマからの衛星中継を成し遂げたスタッフと登山家たちのドキュメントも。約70分は少々短くも感じますがテレビっ子垂涎の企画でした。

 

11/9(水) テレビ東京「あちこちオードリー」

ゲストは麒麟川島明さんとMEGUMIさん。川島さんはテレビ番組出演本数ランキングの1位を狙っていることや「ラヴィット!」(TBS)が始まってからの心境や生活の変化を、MEGUMIさんはデビューのきっかけやテレビ朝日虎の門」で見た平成バラエティの現場を話していてどれも興味深いものでした。最後は川島さんが若林正恭さんにラヴィットへの出演を直々にオファー。いつか生出演が実現しますように。

 

11/10(木) 読売テレビ秘密のケンミンSHOW 極」

番組が撮影を依頼している全国各地の技術会社が推すうまい飯を紹介する「ケンミン技術めし」。記念すべき1回目は福岡県の東洋放映のスタッフが推すカツのせ焼きそば。ローカル番組で培われた渾身の物撮はシズル感抜群です。撮影クルーたちが焼きそばをがっつく姿はNHKの「サラメシ」を見ているようだったので中井貴一さんのナレーションが欲しくなりました。他の会社の技術めしも気になるので継続してほしいです。

 

11/10(木) フジテレビ「silent」※ネタバレ含む

6話は想(目黒蓮)の耳が聴こえづらくなった頃のストーリーから。耳に装着した補聴器がイヤホンだと思われて大学の同級生に耳元で声を掛けられたり、自転車を走行中に警官に止められたり、現実の世界でも起こっていそうなシーンにやるせなさを覚えます。その頃から想に寄り添っている聾者の奈々(夏帆)は、想が紬(川口春奈)と会っている姿を見てしまい、感情が爆発。手話で怒りや悲しみを表現する夏帆さんの演技は圧倒的でした。登場人物みんな幸せになってほしい…

 

特集

長澤まさみさん、眞栄田郷敦さん、鈴木亮平さんらが出演している関西テレビのドラマ「エルピス ―希望、あるいは災い―」。足利事件や東電OL殺人事件に関する書籍などから着想を得て、局アナと若手ディレクターが冤罪とその真相を追う社会派ストーリーですが、地上波のドラマとしてはかなり攻めた内容となっています。

カンテレの本社1階にあったエルピスの展示ブース

このドラマ自体がテレビ局とテレビ報道への痛烈なアンチテーゼを含んでおり、登場人物の台詞や演技に色濃く反映されています。さらには警察や司法だけでなく麻生太郎氏のファッションを彷彿とさせる政治家、安倍晋三元首相の実際の映像が登場し、国家権力への批判も窺わせます。このようなドラマの制作オファーを許諾し、実際の報道フロアでロケさせるカンテレの勇気と覚悟を買いたくなります。

スタッフにはNHKカーネーション」「今ここにある危機とぼくの好感度について」の脚本を書いた渡辺あやさん、TBS「カルテット」、カンテレ「大豆田とわ子と三人の元夫」、NHK「17才の帝国」をプロデュースした佐野亜由美さん、テレビ東京モテキ」、TBS「ハロー張りネズミ」を演出した大根仁さん、NHKあまちゃん」「いだてん」の音楽を担当した大友良英さんと錚々たる顔ぶれ。最後まであらゆる方面のクレームに屈することなく制作されることを願います。

 

編集後記

11日金曜、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」が来年3月で終了することが発表されました。この日の冒頭でMCの加藤浩次さんは、開始当初にすぐ終わるだろうと思っていた番組が17年続いたことに感謝を述べつつ「あと5か月、俺何言うか分かんねえ」と発言し笑いを取っていました。

国内・海外スターによる生パフォーマンス、天の声(山里亮太の親友)によるエンタメコーナー「クイズッス」、NiziUやBE:FIRSTのオーディションに密着した企画など、エンターテインメントに特化させる番組の姿勢を信頼していました。ただ、最近は裏番組の「ラヴィット!」に乗り換えてしまったので申し訳なさもあります。残り5か月、どのような形で番組を締めくくるのか陰ながら注目していきたいです。

 

では、今週はこんなところです。